軸性近視 、屈折性近視
近視は遠視などと共に屈折異常の一種で、遠方から入ってきた光が網膜より手前で
像を結びピントが合わず、物がぼやけて見える状態です。
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軸性近視
近視には眼軸長(角膜の頂点から網膜までの距離)が長い
→ 軸性近視、
角膜、水晶体の屈折力が強い
→ 屈折性近視 の二つがあります。
屈折性近視は 仮性近視、偽近視 などと呼ばれることがあります。
屈折性近視は水晶体の厚みがまして像が網膜の前にあり、
軸性近視は眼軸長が長く、像が網膜の前にある状態です。
日本人をはじめ東アジア地域では軸性近視が多いことが知られています
大人では年齢とともに水晶体が硬くなることが主因で水晶体の厚みを変えることが
できず通常では屈折性近視の状態にはなりません。
屈折性近視は子供に多く、また近視のはじめに多いとも言われています
☆ 水晶体を厚くすることができないと近くが見えづらくなり
この状態がいわゆる → 老視(老眼)です。
屈折性近視の治療
水晶体の厚みを変える筋肉の働きを弱めたり、一時的にマヒさせたりする
治療があります。
点眼薬(ミドリンM)の就寝前の点眼、弱い電気刺激を筋肉に与える方法などです。
昔から星空を眺めると良いと言いますが、これも筋肉の緊張を和らげ、
水晶体の厚みを戻す意味があり、器械の中を短時間のぞくと長時間遠くを眺めると
同じ効果を得る器械等も知られています。
日常生活では水晶体の厚みが増すような長時間の近くの細かい作業は
良くありません。
長時間のゲーム(DS、PSPなど)、携帯電話のメール、暗いところでの
読書、勉強などもあげられます。
長時間遠くを眺める意味で 一日何時間かは外で遊ぶことを
勧める場合もあります。
これらは 上記の軸性近視の治療ではありません。
軸性近視の発生や進行を予防すると考えている眼科の先生もいて
長期に渡り点眼することもあります。